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「申し訳ないですし、帰りますね」 カバンをもって出ようとしたが。 「はあ?お前馬鹿か?大馬鹿なのか?どうせ女とかにお持ち帰りされるだけだろうが。後輩のくせに大人ぶってんじゃねえよ。今日はここにいろ!」 「…はい」 怖い。 「俺、どうやってここまで来ましたか?」 「女がお前に詰め寄って、返してーとか、嫌だあーとか言ってきてたけど無視して、担いで、大通りでて、タクシー捕まえて、って感じか?」 …やばい。 あいつら、この人に変なこと言ってないだろうな? この人耐性なさそうだし。 「あとさ…」 あっ。 「お前、何人セ…、…友だちいんだよ」 ばれてましたか… 「別に…十人くらい?男三、女七くらいですかね」 「は…」 あ、驚いてる。まあそうか。一時期、俺狂ってたからなあ。
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