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〈湊side〉
「…先輩。助けて?」
翔真の細いけど男らしい手で顔を包まれながら、『お願い』された。
酔っているのだろうか。
整った顔が、仄かに紅潮している。
…こいつを迎えに行った時、言われたことは衝撃的なものだった。
『あれ?お兄さんもセフレなの?』
『嘘~!だってもう翔真作ってないでしょ』
『…なんの話?』
『知らないんですかあ?翔真、何人もセフレいるんですよー』
『俺もだけど。あいつ、腰振る時は野獣みたいだけど。跨ったら凄いんだよなー』
『…僕、また抱かれたいな』
…というやりとりをし、ここに帰ってきた。
寝ているこいつの顔は、悔しいがかなり“そそる”ものだった。
今俺は、どうするべき?
…なんて悠長なこと考えている間に。
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