1-7 命名式
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「お前も今日ぐらいヒゲを剃って、素敵な航海長になったらどうだ」 するとシルフィードは人懐っこい緑のタレ目をさり気なくジャーヴィスから逸らした。 しれっとした顔で「へへっ。すっかり忘れていましたよ」とうそぶく。 「さて、無駄口を叩くのは止めて出迎えの準備にかかることにするか」 ジャーヴィスはシルフィードの隣に立ち、緋色の法衣を纏った神官を伴って、船の渡り板へと近付く年下の上官の姿を見つめた。
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