ラーメン屋の一人娘のわたしが魔法少女になりました！

ちいかとまずまず団

わたし、松園ちいか！中学２年生！
わたしのお父さんは、七星が丘商店街にある、昔ながらのラーメン屋さんをやっているんだ。
七星が丘商店街には、美味しいお店がたくさんあって、お休みの日には遠くから味を運んでくれる人もいっぱいいて、とってもにぎやかになるんだよ！

わたしはお父さんが作ってくれるラーメンが大好きなんだ！
だから、いつも学校がお休みの日にはお手伝いをするんだ。今日もお手伝いをしに、お店に向かっていたんだけど……

「えー！！カレー屋さんお休みなの？！」
「わざわざ車で二時間かけて来たのに～！！」

あれ？ともきくんちのカレー屋さんの前に人だかりができて、ざわざわしてる……どうしたんだろう？

「あ、あの、すみません。何かあったんですか？」

人だかりの隅っこにいた、くるくる巻いた髪の毛で、綺麗なお洋服をきたお姉さんに、勇気を出して声をかけてみた。

「あなたもカレー食べに来たの？残念ね、しばらくお休みしますって貼り紙がしてあるのよ……。ほら。」

お姉さんが指差した方向をみると、人だかりの隙間に、貼り紙が見えた。うーん。よく見えない。