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「そうだわ、秋のケーキのメニューも考えなくてはね」
うきうきとして、ハルは云う。
「また新しいことにも挑戦したいな」
秋鹿が云うと、ハルは頷いて、
「そうですね。新しいことに挑戦するのは、愉しいことですね」
ハルの作ってくれたナポリタンは、いつもどおり最高だった。借りてきた本をすぐにでも読みたいけれど、たくさん宿題が出ていたことを忘れていた。しかも苦手な数学もある。仕方無い、今日は本はお預けだ。秋鹿は頬を動かしながら思った。
けれど何だか悪い気分じゃない。愉しいことがたくさん待っている状態と云うのは、良い気分だった。
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