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「間違えてたら本当にごめんね」
心配になって秋鹿がもう一度云うと、
「良いって良いって」
「ありがとな、アキ」
皆はたいして気にもせずに礼を云って、去っていく。久坂だけが秋鹿の元に残った。
「そうだ、アキ。『アズライト』の新作映画が来年の一月に公開されるって識ってるか?」
『アズライト』とは、二人が大好きなアニメーション映画『アズライト皇国綺譚』のことである。二人が仲良くなるきっかけとなった映画だった。
「え、本当? はじめて識った」
「俺も昨日識ったんだ。まさか続編やるとは思わなかったよ」
秋鹿も続編を望んでいたが、おそらく無理だろうと思っていた。それだけに喜びは大きい。
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