3

11/17
前へ
/292ページ
次へ
「お帰り、助六、茶漬け。お疲れさま」  秋鹿は荷物をカウンターの上に置き、ふたりをねぎらった。 「ただいま、秋鹿」 「ただいまー、秋鹿あ。ああ、疲れたあ。俺、もうへとへとだよお」  云いながら、茶漬けはぺたんとその場に伏せてしまう。 「大丈夫? お水持ってくるね」  秋鹿はすぐにふたりの元へ水を運んだ。 「かたじけない」 「ありがとー、秋鹿あ」  茶漬けも助六も勢いよく喉を鳴らして飲む、よほど張り切ってパトロールをしていたのだろうか。
/292ページ

最初のコメントを投稿しよう!

607人が本棚に入れています
本棚に追加