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「あー、俺、お腹ぺこぺこだあ。秋鹿あ、今日の夕ご飯、何だろうねえ」  急に茶漬けは大きな声になる。銀河が秋鹿の頸に巻きついて、云った。 「俺はパンケーキが良いな」 「パンケーキは朝食かな」  秋鹿は微苦笑する。「おばあちゃんに頼んで、明日の朝に作ってもらおうよ」 「うん、俺もパンケーキ食べたい!」  茶漬けが飛び跳ねる。明日は学校は休みだし、ケーキの試作もするし、おまけにパンケーキなら、とびきりの一日になりそうだ。麗ら彦たちも店に来ると良いなと、秋鹿は思った。  ハルが買い物から帰ってくる。 「ただいま、秋鹿。あら、助六、茶漬け。お帰りなさい。今日のパトロールも無事に終わりましたか、」 「お帰りなさい、ハル様ー」  茶漬けがハルの足元にすり寄る。
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