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予想どおり、明くる朝はいつもより早く目覚めてしまった。少し肌寒い。もう秋なのだなと、秋鹿は思った。着替えて店に下りると、早起きのハルはすでに働きだしていた。
「おはよう、秋鹿。銀河。早いですね」
「おはよう、おばあちゃん」
「おはよう、ハル」
銀河はまだ睡いのか、欠伸をした。ハルは秋鹿に紅茶を淹れると、パンケーキを作りはじめた。
「何か手伝うことある?」
「ありがとう。店の前の花壇に、水をやってくれますか」
「うん、判った」
店の前には、ハルが丹精込めて育てている薔薇や、他にもたくさんの花々が植えられている。どの花も歌っているみたいにいきいきとしているのは、ハルの愛情を饒かに受け取っているからだろう。おばあちゃんは、緑の指を持つ人だなと、秋鹿は思った。
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