606人が本棚に入れています
本棚に追加
/292ページ
「よお、アキ」
「ソウ君、いらっしゃい」
秋鹿はカウンターを出て、すぐに久坂の元へ行った。
「まあ、久坂君。こんにちは」
ハルが挨拶をすると、久坂も頭を下げて挨拶を返した。
「ごめんな、忙しい時に」
久坂は店内を見、すまなそうに云う。秋鹿はかぶりを振った。
「ううん、そんなこと」
久坂の後ろから男の人が顔を覗かせる。
「うちの父さん」久坂が紹介する。
「こ、こんにちは」
秋鹿は吃驚して頭を下げる。なるほど、久坂と顔が良く似ている。
「こんにちは。君がアキ君? いつも創と仲良くしてくれてありがとう」
笑った顔も、そっくりだった。
最初のコメントを投稿しよう!