家族へ

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妹達は 「え?お姉ちゃんすごい!CROWN LOVER私大好き! デビューするのすごい楽しみにしてたの。お姉ちゃんがマネージャーだったらいろんな話聞けるじゃん。」 「いいなぁ…私もCROWN LOVERに会いたい。」 どうやら2人は元々CROWN LOVERを知っていたらしい。 ちなみに小梅が折本ヴィンスくんで桃子が千歳瑠依くんファンらしい。 サインもらってきてって言われたけどよくよく調べてみたら転売防止のためサインはしないっていう事務所の決まりがあるらしい。 妹達の反応はごく普通の女の子みたいな反応なんだけどおかあさんはちょっと違った。 ちょっと….というかかなり? 「麻尋。正気?これから国民的アイドルになるかもしれないジェリーズのアイドルのマネージャーなんてあんたが務まるの?みんなが憧れるジェリーズのアイドルの側に常に女が、しかもCROWN LOVERと同世代の女の子がいたらファンの子達が黙っていられるかしら。ネットで叩かれたり嫌がらせとかされるんじゃないの?」 たしかに、お母さんがいい顔をしないのはとてもよくわかる。 でもマネージャーだし。 テレビに出るわけじゃあるまいしそんなに心配しなくても杞憂だと思うけどなぁ… 仮にファンの子が嫌がったとしても逆にチャンスにして仕事ができるってCROWN LOVERには私というマネージャーがいなきゃダメだって認めてもらえるように頑張るだけだし。 覚悟はできている。 「お母さん。心配してくれてありがとう。でも私頑張るから。みんなから認めてもらえるように精一杯努力する。」 お母さんがそう。と言ったところで真面目な話に飽きた妹達に引っ張られ二人の部屋に招待されるのである。 部屋を出た時 「それだけの理由で心配してるんじゃないんだけどね…」 とお母さんが呟いたことを私は知らない…
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