後輩と新顧問

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後輩と新顧問

思った通り、部活にはもう既に人が集まりつつあった。 あと、来ていないのは多分掃除に行っているであろう後輩と、来る途中に、学年で特別教室に行っているのを見かけた、先生方から何かしらの説明を受けているであろう高校一年生…現在の部活のトップの学年、といったところであろう。 生物室の前まで来ると、ガラッと扉が開き、中から中3の後輩が現れる。 こちらを見ると一瞬固まったが、すぐに先輩方お久し振りです!と言った後、目の前にいた三村に抱きついた。 そして三村も元気だったかいっ!マイエンジェルっ!と後輩を抱き返していた。 そんな光景見て、とりあえず俺は後輩…崎村三葉に久しぶり、とあいさつを返す。 同じくそれを見ていた卯月が後輩に挨拶を返しつつ、ほどほどにねと、三村を注意する。 はぁいと三村は卯月に返しつつ、崎村さんに抱きついたまま、生物室に入って行った。 生物室からは、先輩っ!というどことなく楽しそうな声と、みんな元気にしてたかい、ラヴィン!!!という軽い言葉と、やったー!とか、キャーとか、そういった賑やかな声が聞こえてきた。 「あの抱きつき魔人…」 と卯月は呆れつつ言うが、そんな彼女もどこか楽しそうだ。 「…戻ってきた感じ、する?」 と、俺が卯月に問うと、卯月は 「物凄く」 と、ニコニコと答えた。それから、じゃあ私も先入ってるね、と言いこら、と三村の行動を牽制するようにいつもより声を大きくし、生物室に入っていった。
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