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終礼が終わるとすぐに、三村がやってきた。
後ろには困ったような顔をした、ふわっとしたくせ毛とカチューシャが特徴的な少女、卯月かすみがいた。
「卯月も今日は部活に行くの?」
そう聞くと卯月はきょとんとした表情を浮かべ、三村を見た。それでなにか伝わったのか、三村があぁっ!と声を上げた。
「あぁっ!じゃないでしょ!?まさかと思うけどあんた今日行く理由伝えてないの?」
「かすみんごめんってー!後輩に会えるっ!てことだけ考えてたから、ついつい部長くんに伝えるの忘れちゃってたんだって」
ごめんごめんと言いつつ、反省の色を見せない三村に半ば呆れながら、卯月は俺を見、こうつづけた
「ごめんね。昼私も、一緒に辻堂くんのところに来るべきだったよ
今日行くのには一応、ちゃんと理由があって…」
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