春と新生活と部活

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「にしても部誌か…ちゃんと終わったんだ。よかったよ」 「うん、ちょっと印刷する時に何故か琳湖の研究班のデータだけ消えちゃって、そこのページだけないんだけれど…」 「もう…かすみはほんっとうに機械系ダメだよねぇ…そこに関しては私ちょっと悲しいからね?」 「うっ…ごめんて…」 あからさまに三村がむくれたのに対し、卯月が謝る。いつもとは反対の彼女達のやりとりに思わずクスリと笑うと、笑わないでよ、と卯月に怒られた。 しばらく教室で話していると、これから掃除をするとのことだったので、場所を変えカフェテリアで三人で話していた。 生物部に直接行こうとも考えたのだが、高3は他の学年より終わるのが早い為、後輩より先に普段生物部が活動している特別教室である生物室にどうしても先についてしまう。 流石に引退している自分達がが先に生物室に居座ってるのは気が引けるし、後輩にも気を使わせるだろうと考え、そのまま直で行こうとしていた三村を引きずって、カフェテリアで部員が集まり始める時間まで話すことにした、というわけだ。
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