晒されたふたりの秘密

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「弥生は俺だけを見ていろ」  秘密の場所に唇を寄せながら、( はじめ)が低い声で弥生に命令した。  有無を言わさない声色と態度に弥生の心も体も震わせた。 ??やだ、すごい感じちゃう……  ぞくぞくと這い上がってくる快感に、弥生は堪えきれず大きな声をあげる。その度に、胸元で星が揺れていた。 「これも、絶対外すな。弥生が俺のモノという、証」 「は、い……っ」  細いチェーンが、( はじめ)の太い指に引かれる。ゆとりを失ったネックレスが、弥生の首に軽く食い込む。ほんの少しの息苦しさが、( はじめ)の愛に似ていた。  くらくらと目眩のするような愛を感じた瞬間、弥生は絶頂を迎えた。 □□     
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