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プロローグ
古くから日本は人々と、神々と精霊と…そして各土地の化身という存在とで成り立ってきた。
化身は人間と同じように生活し、コミュニケーションを取り、その土地を一緒に創っていく存在。
神々や精霊は基本的には見えない存在ではあるが、昔から人々に崇められ奉られ時には畏れることによって、その力をふるい人々を支えてきた。
しかし近代革命以降その神々精霊、そして人とその関係が薄くなってきた。古くからの神々と人々との関係が崩れていった。
まあ、天照の家系はその限りでは無かったが。
それでも、敗戦後それは顕著に現れるようになった。天照の家系である天皇が、神ではなく人として認識されるようになったのが大きな要因だと、考えている。
そのため小さな社にしか祀られていないような神々や精霊達は、力を削がれていった。たとえ有名な神であろうとも。
そしてその中には、泡のように消えたり、またあるものは天に帰っていった。
最近は神社ブームとかで参拝者は増えたが、恒例行事の祭に参加する人は少なく、やはり力は日に日に衰え人に恩恵を与えることが難しくなってきた。
そして神々や精霊の一部は次に消えるのは自分ではないかと、怯えている。
それが嫌で自ら天に帰っていった神々もいるほどに
。
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