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「ハハハ。なるほど、双極の解釈か。面白いね。
ならば、キミたち正義のナイトがいれば、ボクのような悪のビショップもいなければならないよね。
ボクは必要悪なのさ。
そしてこの悪のキングも。」
「クラブ王!?」
私が再びアル博士とクラブ王の方を振り向いたときには、まさにアポロとプロメの正義の光に対して両極、正反対の暗黒の邪気が、アル博士とクラブ王の周りに漂っていたのだった。
「いったいなんですか、あの嫌な感じのする渦は。」
遅れてやってきたサルーシャ帝が叫ぶ。
「あらら、ダメじゃないか。
そっちにはクイーンが2人もいる。
ひとりこっちにもらうよ。」
アル博士はそう言うと、サルーシャ帝の横にいたハート姫に向けて、洗脳電波を浴びせかけた。
「あーれー。
うふふ、なんかいい気味じ、
いい気持ちよ。
生まれ変わったみたい。」
「さてと、キミたちの方にもビショップ、バルがいるし、ルークはボクらの移動蒸気要塞スチームと、キミたちにはそのチンケな熱気球、ないよりはマシかな。
あとはポーンか。
ああ、そういえばニンケイたちも道化師兵もボクらの手駒だったんだっけ。
これは困ったな。」
アル博士はわざとらしく困ったそぶりを見せる。
すると右の方から同じ顔をした者が声を上げて反論するのだった。
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