太陽と月と星のおゆうぎ会

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 「ニンケイの少女、なんとあわれな。 完全に我を失って、混乱しておる。」 アタシに向かってなにか嫌な顔をしているすごく若作りの女性がいる。 よく見たら、ザント帝国の皇帝サルーシャだ。 若い女の子の姿をしているけれど、1000年以上も生きているバケモノなんだって!  「なによ、アタシのどこが、頭がイカレているっていうの? オバサン。」 「うぬう、もはや救いがたし。 攻撃してかまわぬか、 アポロ、プロメ、バル博士!」 「101歳のアタシからしたら、完全にオ・バ・サ・ン。」 「うぬう、もう我慢の限界じゃ!」 カンカンになっているオバサン、サルーシャ帝の横で誰かが助言している。 アル博士? 「ちょっとお待ちください、陛下。 アルテミジアはアルの電波によって操られているだけです。 電波を遮断(しゃだん)できればもとに戻るはずです。」
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