太陽と月と星のおゆうぎ会

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 「アル博士! 会いたかった。 やっと会えましたね。 さあアタシたち2人が救世主となって、ニンケイの民たちを救いましょう! ううん、ニンケイたちだけでなく、太陽の国の民も、月の国の民も救いましょう! 圧政をしいてきた悪いオバサン女帝や王族の少女は倒して、国の隔てをすべてなくして、みんなみんなぶっこわして、自由で平等で最高にハッピーな世界を2人で作りましょう! あはは。」  「う、うん、私たちといっしょに、平和で幸せな世界を作ろう、な。」  あれ、様子が変だな。ちょっと待ってよ。たしかアル博士には双子(ふたご)のお兄さんがいたんだっけ? じゃああれは、アル博士じゃなくてバル博士? 「バル博士、アタシをだましたのね、ひどい! 乙女の純情をもてあそんで!」 「い、いや、そんなつもりじゃ。 でもごめん、アルテミジア。」 「うふふ。 いいのよ。 そういう優しい嘘も嫌いじゃないの。 それよりも、アル博士はどこ?」 あそこの空の上かしら、あっちからアル博士の声が聞こえるわ。 ええい、邪魔な天井! 壊しちゃえ! 「あ、アルテどこに行くんだ! 待って、今酸性雨を浴びては危険だ。」 後ろからアポロの声が聞こえる。
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