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耳が詰まった感じでよく聞こえないけど、きっと焼いているのね、アル博士に。
「アポロ、たしかにアナタを好きだったときもあったわ。
だけどアナタ、いつも嘘つきなんだもの。
いつも重要な任務になるとアタシを遠ざけて、嘘をつくの。
アタシがオンナだから?
きみを危険な目に合わせたくないから?
ふん、そういうのなんていうか知ってるかな。
男尊女卑。
女性蔑視。
紳士気取っちゃってさ。
レディファーストとかか弱い女性を守るとか、そんなのクソくらえ。
アタシ、生粋のフェミニストじゃん。
だからアポロ、悪いけどさーアンタサイテイ。
(ちがう、ちがうのアポロ、わたしは、ほんとは。)」
ああ、崩れた天井から慈雨がしたたり落ちてくる!
酸性雨をあびるとニンケイのココロが乱される、なんて誰が言ったのかしら、最高のキブンじゃない。
なんか、アタシの恋するハートがますます、燃えたぎってきたわ!
「アル博士、アル博士、今アナタを世界で一番愛しているオンナの子がアナタのもとへと向かってイッキマース!」
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