絶望

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体育館の中は皆パニック。 窓を叩く者 泣き叫ぶ者 つながらない携帯で助けを求めようとする者 ただそこに立ちすくむ者 暁弥達3人は最初の位置から少しも動かず、 ただ校長を見ていた。 そこへ誰かが走ってきた。 あゆみ『秀人っ』 秀人『おぅっあゆみ。無事だったかっ?』 あゆみ『…怖かった。』 あゆみは泣きながら秀人に抱き付いた。 そんなあゆみの頭を美咲は撫でた。 美咲も怖いはずなのに。 俺らは4人になり、 お互いを励ましあった。 校長『ハャクモトノィチニ』 その言葉を聞き、 普段じゃすぐに並ばない生徒達が 一斉に自分の場所へ戻っていく。 秀人『あゆみっ』 あゆみ『秀人…』 あゆみも自分のクラスの方へと 走っていった。
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