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そして待つこと数十分、3人が待機していたタツカの応接室の戸がノックされ、『サセト中佐到着しました』とタツカの部下の声がする。
「ん。開いとりますよ」
タツカの返事に扉が開かれる。
「失礼しますタツカさ……」
そこまで言い中にいる人物を見てサセトは一時固まる。
そこには正面の執務机にいるタツカを始め、その机の前にある対面のソファーの片側にマリネと自分によく似た少女がいるのだから。
「お兄ちゃん!!」
詩羽もサセトの姿をみて一時固まっていたがすぐに自分の探していたその人だとわかりソファーから立ち上がった。
「な…んでここに…」
「マリネ少佐がね、保護してくれたんですよ」
ぎこちない動きでサセトはタツカを見、説明を求められたタツカはニッコリ笑い答える。
「砂瀬戸…お兄ちゃん…だよね?」
「お前…しぃば…ッ!このバカが!何しとるんじゃ!お前は!」
詩羽が確信はしているが、恐る恐る確認する。
サセトも驚いてはいたがハッと気づき声を荒げ叱る。
それに詩羽は驚きビクリと肩を震わせる。
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