8.5ー家族

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「両、親……?」 「そう。僕とミリー、そして君の親でもある彼らに、会って欲しいんだ」 自分の親にしては彼らなんて、やけに他人行儀な態度。 瞳の中は冷たいくせに、やけに必死で。 「いい、けど……」 おかしな様子の彼の気迫に負け、僕は了承した。 すると、テルの表情が緩む。 「よかった。じゃあ明日、昼を一緒に食べよう。初めて家族が全員揃うんだ、今から楽しみでならないよ」 楽しみと言っているくせに、テルの表情は微かに引きつっている。 その様子に本当に一緒にいていいのか、家族の場を僕が壊すのではないのか、そんな不安が頭をもたげたが、ミリーは本当に安心し切って笑っていて、そんな僕の不安を切り出すタイミングを逃し、僕らはテルと別れた。
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