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△▽
「じゃあ頑張ってね、フレイ!」
「ああ、行ってくるぜ!」
僕らが帰ってくると、ちょうどフレイが行くところだった。
僕らに気づいたフレイがニカッと笑い、堂々と闘技場の真ん中に歩み寄る。
「では、マギナvsフレイの試合を始める。両者構え…スタート!」
そして始まったと同時に、フレイは右手を誰かの手をエスコートでもするように右に差し出し、見えない何かをギュッと握りしめた。
「我と契約にあるものよ。
契約の元、我に力を差し出せ」
すると同時にフレイは光り、左手を前に突き出した。
「“火花”」
フレイの欠点は、最初に契約している霊、もしくは協力してくれる霊と契約を結ぶところから始めなければならない。
それは詔が必須で、唯一無詠唱ができない魔法。
なので戦闘において、その隙を狙われることが多いのだ。
よって隙を少しでもなくすために必死に練習していた、詠唱省略。
少し威力は落ちるが、魔法の名前だけ言い、時間を短縮するというもの。
先生がスタート時に使用していた小さな爆発を、威力を上げまるで花火みたいに、相手の周りに散らせる魔法。
僕がさっき使った魔法の火のバージョンみたいな魔法だが、こちらの魔法は単純に小さく火を散らせるだけなので、初級魔法となっている。
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