2ー衝撃の再会

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ミリーとは休日遊べないことが結構あって、ミリーを除いた3人で遊ぶことが多かったのだ。 そんな相手が、やっと見つかって。 待ち望んでいた人が、目の前にいて。 言い表しようのない感情を抱え、今までの困難を思い出し。 2人の間にはまた踏み込めないような空気が発されていて、気持ちを共有し、薄っすらと涙を浮かべているのが見て取れた。 (これは、兄弟だけにした方がいいな) そう思い、声を掛ける。 「じゃあ、帰るか!」 森を抜けるまでの間は皆口を閉じ、落ちている葉や枝を踏む音だけが響き渡った。 アルディルは起きる様子はなく、浮かんでいる隈からまだまだ起きないだろうと予測する。 その顔は普段のしかめっ面が想像もできないほど穏やかで、子供じみていた。 安心しきった顔。 涙の跡は、もう乾いている。 (本当に、子供だな) 彼は今まで、子供ではいられなかったのではないかと、フレイは考えていた。 学校に行ったことがないだろう彼は、大人として扱われていたのか、もしかしたら酷い仕打ちを受けていたかも知れない。 虐げられ、侮蔑されてきたのかも知れない。 けれど、だからこそ今、彼は子供の顔をしているのだろう。 それは、微かにでも自分たちに心を許してくれたという証拠。 話しかけても無視され続けた成果としては、十分にお釣りがくるだろう。 だから、今はこれだけでいい。 これから3年、時間があるのだから。 「じゃあ、ここで」 「はい!じゃあな、ミリー」 「じゃあね、フレイ、リア、フィー、サリュ。また明日!」 寮内にある、各階へと繋がる転移魔法陣を前にして、別れの言葉を口にする。 「じゃあ、俺たちも行くか」 「ええ」 それを見送った後、フレイ等も己の階へと向かうため、転移魔法陣へと手をかけた。
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