地味子ちゃんが部下になったけど結構仕事ができる!

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午後1時から地味子ちゃんは自身のメモと僕のメモを見ながらパソコンで会議録を作り始めた。3時ごろには一応完成したと見えてプリントアウトして読み返している。 3時半ごろ、僕に会議録を見せた。読ませてもらうと、よくまとまっている。それに発言も趣旨がよく捉えられている。最後に会議に出た意見のまとめまでしてあった。 ただ、プロジェクトの内容を理解していないので、つじつまの合わないところがあった。それはしかたのないことなので直した。 そして、再度プリントアウトしてもらって、吉本君にも内容を確認してもらったが、その正確さに驚いたようすだった。彼女を見る目が変わったみたいだった。 それから、室長のところへ会議録をもって今日の打合せの報告に行った。いつもなら、報告は次の日になるところだ。 報告しながら、会議録は地味子ちゃんが作ったことも話しておいた。そして地味子ちゃんをアシスタントに取ってもらったことのお礼を言った。 これで、今日の仕事はお仕舞い。あとは歓迎会。地味子ちゃんにねぎらいの言葉をかける。 「室長に会議録で報告しておいた。横山さんが作ったことも。いつもなら報告が次の日になるところなので、助かった。来てもらってよかった」 「要領が分かりましたので、次からは大丈夫です」 5時になると3人ですぐに退社。室長には歓迎会をすると言っておいた。 ビアレストランにはまだ客がほとんどいない。奥の方のテーブルに席を取って、生ビールを注文して、あとソーセージなどのつまみを注文。ビールが来たのですぐに乾杯。 はじめに3人が改めて自己紹介。吉本君は横山さんと同い年と分かって気おくれしたのかあまり話さない。そして5時40分くらいに次の約束のために退席した。
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