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「お約束1:お仕事とプライベートをはっきり分ける。お付き合いは休日のみ、仕事帰りにお付き合いはしない。
お約束2:お付き合いにかかる費用は割勘にする。
お約束3:交際していることは秘密にして決して口外しない、もし別れても」
「良い考えだと思う。僕は横山さんと上下の関係なく、対等にお付き合いしたいと思っているから」
「私も気兼ねなく振舞いたいので」
「分かった、じゃあ、お約束の乾杯」
「嬉しいです。お付き合いなんてあきらめていましたから」
「僕も同じようなものだ。また付き合ってみたい人ができるなんて思ってもみなかった」
「気楽にお願いします。楽しければいいと思っていますから」
「そうだね。ところで、今日はプライベート?」
「ボーダーライン上ですね。お勘定は勿論割り勘でお願いします」
「始めのプライベートだけど、今度の土曜日にデートしないか?」
「早速ですね。どこにしますか?」
「始めは横山さんの行きたいところでいいよ。次は僕の行きたいところにする」
「うーん、お約束の追加、いいですか?」
「いいよ」
「プライベートの時は横山さんはやめていただけませんか?」
「なんと呼べばいいの?」
「美沙でお願します」
「美沙と呼び捨てにするのもなんだから、美沙ちゃんで」
「岸辺さんは、潤さんでいいですか?」
「確かにその方が付き合っている感じがしていいね。そうしよう。それでどこへ行く?」
「週末からお台場の国際会議場で骨董市があるんですけど行ってみたいです」
「骨董に興味があるの?」
「古いものが好きなので、一度行ってみたくて」
「じゃあ、そうしよう。待ち合わせは?」
「場所と時間は私が調べて携帯にメールします」
「了解した。楽しみだ」
それから、いろいろ話をして、夕食を頼んで、2:1の割り勘で支払いを済ませて、居酒屋を出た。
地味子ちゃんは機嫌がよくてニコニコしている。ここで恋人どうしなら手でもつなぐところだが、遠慮した。
お約束1:プライベートは休日だけ!
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