悠君は納得ができない

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「身長差とかどうでもよくない? こうしてられるだけでめちゃめちゃしあわせなんだけど」 「う……うん」 悠君の体温と匂いに包まれてくらくらする。 「……悠君もしかして、マンガに影響うけちゃったの?」 「だって黒王子腹立つんだもん」 「あれは二次元だよ?」 「二次元ごときに沙羅を取られたくない。あと山下当麻キライ」 笑っちゃう。 まるで子供なんだもん。 「彼はみんなのアイドルじゃん。しかもこれから観に行くのに」 「うるせ。笑うな」 「ちょ、悠君苦しいよっ」 「いいから黙って。もうちょっとだけ大人しく抱きしめられてろ」 結局悠君に骨抜きにされて、やっぱり私は今日もいっぱいいっぱい。
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