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【大好きな彼が同じクラスに転入してきますように。沙羅】
【入来沙羅さんと同じクラスになります。隣の席に俺はなる。第二希望は後ろの席で第三希望は斜め後ろなんで神様よろしくお願いいたします。佐野悠介】
……うそでしょ!?
「俺たち同じこと考えてたってこと? 大好きな彼って俺のことでしょ」
悠君は一瞬子供みたいに目をキラキラとさせたけど、すぐに私の絵馬にダメ出しをした。
「でもこの書き方じゃあ弱くない?
もっと強い意思をもって言い切らないと」
確かに悠君のに比べたらそんな気もする。
でも。
「突っ込むところはそこじゃなくない? 悠君のは個人情報丸出しだよ?」
無防備すぎるのよいつも。
「それがなんなの? 隠すための保護シートなんかもらってないよ」
「しかも文法変だし」
「どこが~!」
「『隣の席に俺はなる!』って海賊王目指してる麦わら君じゃん」
「あー、ほんとだ」
結局は笑いあってるんだよね、私たち。
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