手に負えない恋の病

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「……でも」 「ん?」 だからね、素直になりたい。 「でも……嬉しい」 「ん? んん?」 「第二希望、第三希望まであるのが」 照れくさくって語尾は尻すぼみになった。 「当然じゃん」 「進路希望みたい」 「だって高校入って一度も同クラになったことないし」 「……だよね」 小学校は6年間ずーっと同じクラスだった。 悠君があっちとこっちを行き来してた中学も、うそみたいにずっと同じクラスだった。 それが高校に入ったらずっと端と端のクラスで、休み時間に悠君がこっちに遊びに来てくれなきゃ顔を合わせる機会もないくらいで。 だからほんとうは、進級する度願ってた。 悠君と同じクラスになりたいですって。
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