手に負えない恋の病

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元バスケ部キャプテンの田皆君は 背も高くてオシャレでスポーツ万能で、ほどよいチャラさが女子に人気な典型的モテ男くん。 その彼女は学年でも群を抜いて大人っぽい美人の川崎さんなんだけど……。 でも私の脳内にはもう 『二人=いっしょにお風呂』 ってのがすりこまれちゃって取れない! 「昨日とおんなじカレカノ会なの?」 「たぶんね」 あの二人をまともに直視できるかなぁ。 その前に、私たちが付き合ってることをいつの間にみんな知っちゃってるわけ? 「まさかとは思うけど、悠君みんなになんか話した?」 「なんかって?」 「一緒に住んでるとか……まさか言ってないよね?」 いくらなんでもその辺は空気を読むだろうと思って、特に口止めもしてなかったんだけど。 「言ったよ、みんな知ってるけど」 「え……」 「感想の第一位がうらやましいで第二位はいかがわしいだった」 「なんで……」 学校が始まったらいったいどんな顔で過ごせばいいの。
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