163人が本棚に入れています
本棚に追加
さっきまで言い合ってたのに、突然やってくるこの甘い空間……。
私まで真っ赤になるいつものパターンじゃ。
「俺、やっぱり今日も沙羅のこと大好きみたい」
「わ、わ、わ、私も」
「私も、何?」
「……き、だよ」
「聞こえない」
油断した。
悠君の顔が、もうすぐそこ。
「何て言ったの? ちゃんと聞かせて。
大好き? それとも愛してる?
キスしてほしいとか、それ以上のことをおねだりしてくれても大歓迎だよ」
「あっ。痛ったぁーっっ!」
「ちょっ、大丈夫!?」
ブッスリやっちゃった指に、悠君はあわてて絆創膏を巻いてくれた。
最初のコメントを投稿しよう!