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「美保ちゃん、おつかれさまぁ。じゃ、この後は腹筋、背筋、スクワット、それからダンベル運動やってこっかぁ♪」
むむむムリ……
荒い息が整わず、無言で首だけ振ると、あら不思議。勝手に上半身が起こされた。
「ねぇ、こんな力あるんならさぁ、私を痩せさせるぐらい、わけないんじゃないの?」
「何言ってんの。努力あってこそ、達成した時の喜びがあるんじゃーん!」
いやいや、楽して痩せても十分嬉しいっすよ。
神様が私の両手を取り、つぶらな瞳でウルウルと見つめる。
「美保ちゃんが痩せて綺麗になりたいって思った気持ちを、僕は応援したいんだよ。
ね、一緒に頑張ろ?」
一瞬胸キュンしたけど、ハタと気付く。
頑張ってんの、私だけじゃねーか!!
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