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混乱してる私に、神様とやらは私の両手を掴んだ。
実態めっちゃあるし! いやいや、こんな神様いねぇーよ!!
「あ、あの結構です。私、自力でなんとかしますから。じゃ、これから帰って勉強あるんで……」
きっとこれはあれだ。やばい宗教とかに勧誘される系だ。それで、壺とか買わされたり、修行とか言って変な服着せられたりするんだ。早く逃げないと。
「いやいや、壺とか売らないし、変な服も着せたりしないし、宗教の勧誘じゃないから安心してよ。僕は、美保ちゃんの力になりたいだけなんだからさ」
「うぇっ!?」
心を読まれた上に、私の名前まで知ってる!! えっ、ほんとに神様なの!?
神様は私に顔を寄せた。
うわぁ、イケメンの顔が間近に!!
背は明らかに相手が高いのに、私より小顔な上に肌が綺麗とか、なんなの。
「一緒にがんばろっ! 僕、はりきって美保ちゃんのダイエットの応援するからさ」
「……え? 応援って?」
オイ、マテコラ。
私は、シンデレラが魔法使いにしてもらったみたいに、杖を振ったらあっという間に大変身ってのを期待してたんですが?
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