ダイエットの神様はドSスパルタイケメン王子でした!

8/21
前へ
/21ページ
次へ
 家に帰ると、甘辛い醤油と油で揚げてるいい匂いがー! 今日の夕飯なんだろ、楽しみぃ。  その途端、LINEのお知らせ音がピンコーンと鳴った。  『僕が渡した紙、ちゃんと読んでね。ご飯は八分目までにすること!』  え……『神様』って登録されてるし!!  なになに、いつの間に!? てか、神様ってスマホ持ってんの!?  「美保ぉ? 帰ったんなら手ぇ洗ってご飯食べるわよー!!」  「はーい、今行くー!」  とりあえずお腹空きすぎて何も考えらんないから、ご飯食べてから考えよーっと。  食卓に着くと、さっき美味しい匂いをさせてた肉じゃが、唐揚げ、ポテトフライ、焼きそばにかぼちゃの煮付け、ローストビーフサラダが大皿にどーんと盛られてて、どんぶり山盛りのご飯、具沢山の味噌汁が各自に配膳されてる。  うわーっ、今日もおいしそう。やっぱ食事の時間が至福のひとときだわ!  平皿におかずをてんこ盛りにし、「いっただきまーす♪」    すると、またLINEのお知らせ音が。  『そんなにてんこもりにしちゃダメだってばー! それと、食事はよく噛んで食べること!!』  うっ、神様……どこかで見てる? ならば。  ピーッと電源長押し。これでご飯に集中出来る。  『美保ちゅわん、ひどいよぉ。せっかく普通に連絡してあげたのにぃ』  えっ、えっ、何これ!? 頭の中で神様の声が響いてるーっっ!!    イヤーーーーー!!
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

63人が本棚に入れています
本棚に追加