【終わりと始まり】

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「なあなあ、部活決めた?」 高校に入学して一週間が経った。そろそろ俺たち一年は部活を決める時期。 大体の奴は中学時代と同じ部活を選ぶが俺は別の部活に決めている。バスケも最高に楽しかったけど、この高校に入学したら絶対に入ると誓った部だと言っても過言でない。 「決めてる。演劇部な」 「うっそ!マジで!?」 入学してから仲の良い大田は超オーバーリアクションをとる。 おいおい、そこまで驚くな。あーでも、逆パターンだったら俺も高井と同じリアクションしたな、うん。 「あ、分かった。俳優とか目指してんだ?井坂て意外とイケメンだし」 「別に目指してねえよ。つーか、意外は余計だって」 「じゃあなんでそんな地味な部に入るんだよ?」 「高校生活楽しみたいからに決まってんだろ。早速入部届けだしてくるから、また明日な~」 演劇部は確かに地味。 俺の中学では廃部寸前で一度発表会を強制的に見せられた時は眠って過ごした。 でもここの演劇部は特別、入部したら高校生活楽しめること間違いない。
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