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プロフィールにはそれらしいことは何も書かれていなかったことを思い出すとKも知らなかったと考えるのが妥当だろう。
「お前は知ってたのか?」
海老名が険しい表情で詰問する。
「俺が知るわけ無いだろ。
Kに紹介されて一度会っただけだ。
あいつが知ってたとは思えないが、俺よりも詳しいはずだ」
セイイチの返答に海老名はフッと冷ややかに鼻で嗤うと、怒りの籠った冷たい目を向けた。
「詳しいだろうな。
彼女を売り込んだのはKなんだからな」
すぐには海老名の発言の意味が理解できず、セイイチはその台詞を頭の中で反芻した。
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