第十章 願い

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 私たちは、再び空に投げ出された。  私と三笠君は、真っ白な空の中を落ちてる。  強い風を真正面から受ける。  目の前に広がる真っ白な風景の中に、ぼんやりと地上の輪郭が見えてくる。  私達、あの世界に向かって飛んでいるんだ。  世界が段々と色づいてくる。地上がズンズンと近づいてくる。  行きかう車や、人の姿がハッキリわかる。  もうすぐ地面だ。  ぶつかる!!  思わず、目をつぶった。
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