第一章 猫イモウト

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 昨日、つまらない事で妹と喧嘩をした。  今朝起きたら、妹が……猫になってた。  *****  窓から差し込む朝の光で、目が覚めた。 ―まだ。眠いのに…―  カーテンを閉め忘れて眠ってしまったのだろうか、壁に反射した朝日が眩しい。  寝不足で、寝返りを打つのさえ、億劫だ。  首だけを捩じり、薄目を開けて、時計を見やる。 ―まだ、六時半じゃん……。三時間しか寝てないよ……―  今日から八月だ。  夏休みといいながら、昨日までは補習授業があった。  丸一日休みとなる夏休み最初の日。  部活もないし、今日からは朝寝坊しても構わない……。  そう思っていたのに。  ハァ……。
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