プロローグ。

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「あ、でも、多少慣れるまで大変かもしれないけどね。 なんせ…親子揃ってある意味凄いから」 サラリと言ってきた。 えっ!? 先輩…どっちなんですか? 「それで…注意する点だが」 「あ、待って下さい。今メモをしますから」 慌ててスケジュール帳とペンを取り出した。 これが無いと不安で仕方がない。 「小野木…メモを取るのは、いい事だ。 だが、あまりメモばかり頼るなよ? お前は、それでよく失敗するのだから」 河合先輩は、心配そうにそう言われる。 「うっ…すみません」 確かにそうなのだ。 私は、マニュアルやスケジュールが無いと 何も出来ない。 それ以外の事が起きると テンパって失敗ばかりしてしまう。 臨機応変と言うのが、まったく出来ない。
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