藤崎親子。

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「ごちそうさまでした。美味しかったです」 片付ける先生にお礼を言う。 「それは、どーも」 素っ気ない返事をすると キッチンに行ってしまった。 何もしないのは、気が引ける。 やっぱり、せめてお皿洗いをしたいけど また、割って怒られそうだし どうしよう……。 そうしたら睦月君が私の服を掴み ツンツンと引っ張ってきた。 「うん?どうしたの。睦月君」 そう言うと持っていた絵本を差し出してきた。 絵本?あ、もしかして 「この絵本読んでほしいのかな?」 そう聞き返すとコクリと頷かれた。 どうやら当たったらしい。
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