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「そもそもサイン会をして何になるんだ?
作品は、そんな事をしなくても
注目を浴びている。
今さら、やっても下手に騒がれて
リスクになるだけだ!」
先生は、そう言ってきた。
「そんな事ないはずは……」
そう言ってみるが否定は出来ない。
確かに先生が出るとなると
注目を浴びるのは、間違いない。
それは、もう……大変な騒ぎになるかも
「とにかく人前に出るのは、ごめんだ。
作品の打ち合わせなら
話を聞くがそれ以外なら帰れ」
眉を寄せ不機嫌そうに言うと
リビングから出て行ってしまった。
また、怒らしてしまった。
上手くやるはずだったのに
余計に落ち込んでしまう。
そうすると膝元に座っていた睦月君が
ギュッと抱きついてきた。
えっ?
急に抱きつかれたので驚いてしまう。
もしかして、励まそうとしてくれたのだろうか?
まさか…でも、
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