藤崎親子。

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「睦月君。励まそうとしてくれてるの?」 そう質問してみた。 そうするとこちらを見るとコクリと頷いてくれる。 やっぱりそうなんだ。 「……ありがとう。睦月君」 私もムギュッと抱き締め返した。 素直に嬉しかった。 結局まともに話を聞いてもらえず 帰る事になった。 うぅ……手強い。 睦月君とは、上手くやれそうな気は、するけど 先生は、大人だからなかなか難しい。 自宅のアパートに帰るとベッドにダイブする。 転がりながら今日のあった事を反省していた。 次は、失敗せずに上手くやりたい。 翌日、会社に行くと 部署に河合先輩が編集長と話をしていた。 「あ、河合先輩じゃないですか!? おはようございます。 編集長もおはようございます」 「やぁ、おはよう。どうだい? 蓮見先生の担当になって、ちゃんとやっているか?」 優しい口調で笑いかけてくれた。
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