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私は、睦月君に上着を着せると
手を繋ぎ行こうとした。
女子高生達は、チラチラとこちらを見ていたけど
あまり気にもならなかった。
それは、睦月君が気遣って
意識を逸らしてくれたお陰かもしれない。
出口側で待っていた先生と一緒にお店を出た。
並んで歩いている中、チラッと先生を見た。
前を向き黙って歩いていた。
その姿は、姿勢がよくカッコいい。
そうしたら
「周りが何を言おうが気にするな。
言いたい奴に勝手に言わしておけばいい」
素っ気なく目を合わせずに言う先生。
先生……。
「は、はい。あの話しの内容を
聞いていたのですか…?」
まさかのアドバイスに驚いてしまった。
「そんなしけた面してるな。
余計に馬鹿にされるぞ」
素っ気ないが、励ましてくれているようだ。
「はい。」
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