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何だかさらに嬉しくなって笑みが溢れた。
それを見た先生は、呆れた表情で
「何ニヤニヤ笑っているんだよ?気持ちが悪い。
そんな事より寄りたい所がある。
お前もついでに来い」
そう言われた。
寄りたい所って一体何処だろうか?
不思議に思いながらついて行くと
近所のスーパーだった。
(あぁ…夕食の買い出しに行きたかったのね)
意味を理解した。
先生は、そんな私を気にする事もなく
カートを持つとカゴに乗せる。
私は、その後ろを睦月君と手を繋ぎながら歩いた。
こうやって一緒について歩くと不思議な感覚だ。
何だか家族になったような気分だった。
先生は、野菜を見ながら次から次へと
カゴの中に入れていく。
その際には、野菜の質も見ていた。
「おい。今晩何が食いたいんだ?」
「へっ?」
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