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プロローグ。
綺麗な青空。桜が咲く今日この頃。
私、小野木涼花
大手の出版社・クローバー社に勤めて
早2年が経とうとしていた。
本が読むのが好きで、編集者になりたくて
あちらこちらの出版社に面接をしたが
昔から要領が悪くドジな性格のため
やっとの思いで就職しても
その性格が災いして1年で担当から外されてしまう。
落ち込む毎日。
そうしたら親切に指導してくれていた
先輩・河合先輩が別の部署に異動する事になり
今まで担当していた編集の仕事を私に譲ってくれた。
「ありがとうございます。河合先輩」
「いやいや。小野木なら
この担当を任せられると思ったからだよ。
しっかりな?」
河合先輩が笑顔でそう言ってくれた。
いつも優しく面倒みのいい河合先輩。
こんな私でも根気よく教えてくれたのに
異動だなんて寂しい気もするけど
せっかく譲ってくれた担当だ。
精一杯頑張りたい。
「もし、何かあったらいつでも相談に乗るから
それとちゃんと心得を忘れるなよ!」
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