プロローグ。

1/21
前へ
/335ページ
次へ

プロローグ。

綺麗な青空。桜が咲く今日この頃。 私、小野木涼花(おのぎ りょうか) 大手の出版社・クローバー社に勤めて 早2年が経とうとしていた。 本が読むのが好きで、編集者になりたくて あちらこちらの出版社に面接をしたが 昔から要領が悪くドジな性格のため やっとの思いで就職しても その性格が災いして1年で担当から外されてしまう。 落ち込む毎日。 そうしたら親切に指導してくれていた 先輩・河合先輩が別の部署に異動する事になり 今まで担当していた編集の仕事を私に譲ってくれた。 「ありがとうございます。河合先輩」 「いやいや。小野木なら この担当を任せられると思ったからだよ。 しっかりな?」 河合先輩が笑顔でそう言ってくれた。 いつも優しく面倒みのいい河合先輩。 こんな私でも根気よく教えてくれたのに 異動だなんて寂しい気もするけど せっかく譲ってくれた担当だ。 精一杯頑張りたい。 「もし、何かあったらいつでも相談に乗るから それとちゃんと心得を忘れるなよ!」
/335ページ

最初のコメントを投稿しよう!

656人が本棚に入れています
本棚に追加