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先生の奥さん。
突然の質問につい変な声が出てしまった。
今晩って…えぇっ!?
もしかして夕食のお誘い?
「あ、あの…夕食また、ご一緒させてもらっても
よろしいのですか?」
そんな何度も申し訳ない。
「はぁっ?この後さっさと帰ってくれるなら
それでも構わんが?さっさと意見を言え。
早く言わないと嫌いな献立になっても
文句を言うなよ」
「あ、えっと……豚のしょうが焼きがいいです。
ち、ちなみにピーマンが苦手です」
慌てて思いついた献立と嫌いな食べ物を伝えた。
「随分とガキっぽいのが嫌いだな。
しょうが焼きか……睦月は、今晩それでいいか?」
睦月君に尋ねるとコクリと連続で頷いてくれた。
どうやら大賛成のようだ。
良かった……。
「なら、肉を買うか…それと生姜と…」
ブツブツと言いながら肉売り場に向かう先生。
どうやら今日の献立は、私の希望通りに
なったらしい。
やった…。
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