屋形船(やかたぶね)

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時間が経ち、この街の喧騒も鳴りを潜め、それぞれ流れるように家へ帰っていく。 屋形船は波間に長い尾を引いて進んだ。 もう微かに見えなくなった舟の赤提灯の色合いは、僕の頬と目に温かさを残していった。 僕もそろそろ帰ろうかな。 あかねさん、今ごろコンビニでお酒でも買ってるのかな。
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