真相

3/3
前へ
/9ページ
次へ
「で?で?どの子が彼女?あたしがアドバイスしたアクセ似合うカンジ?早くお姉ちゃんに教えなさい!」 「もぅ恥ずかしいなぁ。明日紹介するんだからいいでしょ、姉さん」 「?もしかしてあの睨んでる子?ほら、やっぱり勘違いしたんじゃない?」 「え?でも明日会えば誤解は解けるさ」 「ってゆーか、なんか様子おかしくない……?ちょっとずつ進んでるってゆーか……」 「う、うん」 ─電車が通過します。黄色い線までお下がり下さい─ 彼女が走り出す。 「来ちゃダメだぁぁぁぁ!!」 ドン!!……ゴッシャァ……!!バキバキバキバキ……!! 最後のその瞬間まで、彼女は僕の目を恨みのこもった目で睨み続けていた。 「ああああぁぁぁぁぁぁぁ……!!」 その後、彼女は自殺として処理された……。動機は謎とのこと……。姉といるのを浮気と勘違いしたのかと思ったが、彼女には姉がいることは伝えていた……。 「姉弟(きょうだい)がいるよ。僕が弟で、あっちは一つ年上」 「兄弟(きょうだい)かぁ。私、一人っ子だからお兄ちゃん欲しかったなぁ」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加