7人が本棚に入れています
本棚に追加
「で?で?どの子が彼女?あたしがアドバイスしたアクセ似合うカンジ?早くお姉ちゃんに教えなさい!」
「もぅ恥ずかしいなぁ。明日紹介するんだからいいでしょ、姉さん」
「?もしかしてあの睨んでる子?ほら、やっぱり勘違いしたんじゃない?」
「え?でも明日会えば誤解は解けるさ」
「ってゆーか、なんか様子おかしくない……?ちょっとずつ進んでるってゆーか……」
「う、うん」
─電車が通過します。黄色い線までお下がり下さい─
彼女が走り出す。
「来ちゃダメだぁぁぁぁ!!」
ドン!!……ゴッシャァ……!!バキバキバキバキ……!!
最後のその瞬間まで、彼女は僕の目を恨みのこもった目で睨み続けていた。
「ああああぁぁぁぁぁぁぁ……!!」
その後、彼女は自殺として処理された……。動機は謎とのこと……。姉といるのを浮気と勘違いしたのかと思ったが、彼女には姉がいることは伝えていた……。
「姉弟がいるよ。僕が弟で、あっちは一つ年上」
「兄弟かぁ。私、一人っ子だからお兄ちゃん欲しかったなぁ」
最初のコメントを投稿しよう!