6話 宇宙探索

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「入ったー!」と足を大きく踏み下ろした。 そこに丁度、エイリャンの尻尾が下に入り込んだ。 「うぎゃぎゃぎゃー!」 エイリャンは、痛みにのたうち回った。 真っ赤なピンヒールが、尻尾を突き抜けていた。 「なんじゃ?」サユリが振り向くと、エイリャンは尻尾に息を吹きかけていた。 「こらあ!わしの身体は爺さんのもんじゃ!」とサユリは、モップを突き立てた。 するとエイリャンは、ドアを破り逃げ出した。 入れ替わりに、船長とカサイが入ってきた。 「婆さん、大丈夫ですか?」 「じゃからサユリじゃ!」 三人は悩んだ。誰にするかを。 するとサユリが「わしが囮になろう。1番生い先が短いからのう」二人は何も言えなかった。 サユリはシャワー室に入った。 「船長、少し無理がありませんか?シャワーを浴びてる婆さんを、襲うとは思えません」カサイは素直な意見を言った。 「俺もそう思うんだが、婆さんがまだまだいけると聞かないからな」と船長も乗り気でない。 するとシャワー室で、サイレンがこだました。 「うそー?エイリャンは何でもありだな!」と、ドアの前で麻酔銃を構えた。 ドアが開き、二人が同時に飛び出してきた。 「今じゃー!」と叫ぶサユリに、麻酔銃が撃ち込まれた。 「何でわしなんじゃ!」と、わめくサユリ。 「いやあ、余りに顔が怖かったもんで」カサイがつい本心を言うと、サユリはバタッと眠り込んだ。 失敗だ。こうなったら… 排出口から、宇宙に放り出してやる。 今度は船長が囮となり、排出口間際までエイリャンを追い詰めた。 「今だカサイ!スイッチを押せ!」 「しかし、それでは船長も一緒に!」カサイはためらった。 「生きて帰るんだ!俺の最後の命令だ!」 船長…すみません… カサイはスイッチを押した。 ガバッ!ゴゴゴー!
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